8月20日

 

これが最後の稽古なのかと、すっきりしない気分で終わってしまった。お客さんの為にもスタッフさんの為にも自分の為にも、このまま舞台に上がってはいけない。(小島)

*小屋入り前の最後の通し稽古。それぞれに思うところ有り。左の写真は主役・小島の冒頭の独り芝居。右の写真は大澤とタケノコ族(じゃないって)の皆さん。
 『火焚ノ娘』稽古日誌も今回が最終回。ご愛読ありがとうございました。次は劇場でお会いしましょう!公演終了後は楽屋風景写真、舞台写真などを順次掲載します。お楽しみに。(江平@管理人)

8月19日

今回の稽古は総じてスケジューリングが悪いということを、最後ではありますが声高く主張したい。
例えば、今日の稽古は13時前に集合してるのに、私の出番は18時からだった。最初から言っといてよ、という感じである。
仕方なく関内周辺を散歩して過ごしたのだが、酷暑のなか、歩きまわったので稽古してるより疲れちまって、もう大変だぞ。
その上、稽古になったら手を返したように、4時間ぶっとおしでやらされて、本当に大変だ。
役者に優しい稽古環境を希望したい。
後、もう本番だが、セリフの入りがおおいに不安だ。(江刺)

*台詞の入りが不安なのは、(1)江刺、(2)江刺以外の皆、(3)江刺を含む皆、さて何番?
 写真は8/20の通し稽古のもの。左が大澤、右が江刺。後ろは出番を待ちつつ二人の演技を温かく見守る面々。先週の通し稽古とは衣裳や髪型が微妙に変わっている。(江平@管理人)

8月13日

本番まであと2週。ナンとか形になり始めている・・・かも。
稽古もいよいよ「熱く」・・・いつも「熱い」かな?どちらかというと「うるさい」かも。
ってか、「暑いっっっっっつ!」
想い起こすに、ここ十何年もの間、夏らしい夏を過ごしていない。
青い空、青い海、入道雲がモックモク!小麦色に焼けた肌!クゥ〜っ!ひと夏の思い出ぇ〜!!
薄汚れた白い天井、灰色の床、青っ白い肌・・・汗臭いっ!グェ〜っ!永遠の暗黒面!ダァークサイドォ!
まぁ、しかしそれもあと少し。やっとライトの下に出られるのだ!
まるっきり蛾だね・・・。そんなわけで、今しばらくお待ちを!(岩井)

*この日は衣裳も着用しての通し稽古。写真は左からTAIRA、大澤、さとう。TAIRAとさとう(と、3人の後ろにちょっとだけ頭が見えているQui-Taと岩井)の衣裳は「タケノコ族」とか「ヤマトタケル」とか言われていたけれど、はてさて何の役なのか。観てのお楽しみ。(江平@管理人)

8月5日

なぜか毎回本番が近くなると番が回ってくるなー。

これまでどうして私の稽古日誌が掲載されていないか。
それは、「稽古に関係ないことが書かれているという理由でボツにされる」
という、憲法で保障されているはずの表現の自由に対する、
ふてぶてしい挑戦との飽くなき闘いが水面下で展開されているからなのです。

考えてもごらんなさい。
電車の中でお化粧している女性がみるみるできあがっていく様をみていて、
率直に単純にその過程を楽しむことができますか?
自分がおふろからあがってから出かける支度をするまでの一部始終を記録されているとして、
客観的にその過程を受け入れることができますか?
自分が注文したやきとりが出てくるまでを、鳥をしめるところからみているとして、
率直に単純にその過程を楽しむことができますか?

舞台の稽古とは、そうしたものなのです。
「きょうはこれこれこんなシーンをこんなふうにやってちっともうまくいかなかった」
だの
「きのうはこれこれこんなシーンをあんなふうにやってやっぱりうまくいかなかった」
だの
「こないだこれこれこんなシーンをいわれたとおりやったんだがどうしてもうまくいかなかった。なぜだろう。
でも次またがんばろう」
だの
「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした。なぜだろう」
だのといった日記を読んでほんとうにおもしろいですか?

できないでいる自分ができあがっていく(或いは、いかない)過程を、
いずれ木戸賃をいただいてお見せすることになるであろう皆さんに無防備に晒すなんてのは、
千歳船橋から乗った各停が新宿に到着するまでの22分間に、
梅ヶ丘-世田谷代田間と東北沢-代々木上原間でのポイント通過時の大振動をものともせず
マウスピースブラシと糊刷毛を駆使して眼球周辺に有機化合物をふんだんに塗布し、
ほっぺたをハットリシンちゃんのように日の丸にしてしまうのとおんなじです。
到底、受け入れることなどできません。

そんなくらいなら、
関東の一都八県で1000人しかいない二輪車ETCモニタのうちの一人である私の、
保土ヶ谷料金所通過インプレでも載せたほうがどれだけアベイラブルなことかと思うのですけど・・・。(TAIRA)

*芸術家として、作品が出来上がっていく過程を披露したくないという美学には私も同感です。けれども、あたふたを知らない人、また芝居を知らない人にも劇団の活動に興味を持ってもらうために、このWeb Site、そして稽古日誌も必要です。
 だから、このサイトがただ「過程を無防備に晒す」ものにならないように編集、管理するのが私の仕事だと思っています。サイトそのものが独立した読み物として成立する水準を目指しているつもりです。多様性、公平性を持たせるために参加者全員に執筆してもらったり、内容によってはリテイクを出させてもらっているのもそのためです。一貫性を持たせるために私個人の価値観に基づく編集をさせてもらっていることに異論のある場合もあるかと思いますが、ご了承下さい。
 写真は左が江刺、右が大澤。(江平@管理人)

7月30日

2回目の通し稽古。
が。Qui-Taさんが前日から体調を崩し、稽古場に来るのも無理を押して、というくらいの様子だったので、通しは急遽なくなりました。
スタッフの方に芝居の内容を見せるのも目的だったので、
本日は1場1場切りながら、全てのシーンを順番にやるということに。

実はこれを書いているのは、本番がちらほら垣間見える8月も半ば。
(すいません。ごめんなさい。かたじけない。あたしは稽古日誌っつうものをお願いされてすぐに出した試しがない)
1場1場切りながら全シーンやるって、通しと大して変わらないじゃない、なんてそのときは思っていました。実は。
でも、8/13の通し稽古を終えて、今はしみじみ思う。
通しってやっぱり緊張する。全体がつながる分、止まらない分、大変なことなんですな、と。

・・・そんなことはいいんですが。
通し、というか、全シーンを通してやるたびに、やはり「作品としてどうなのか」が見えてくるらしく、この日も演出家の羽田野は言っておりました(多分)。
「やっぱ、通しをやると、いろいろ分かるねぇ・・・」
そして、その「分かったこと」が、次の稽古から言葉となって、私やらどなたやらに、ぐりぐりと、ええぐりぐりと。血となり肉となるべく、降り注いでいくわけですな。
それを栄養にできるかどうかは私次第。・・・ですな。(さとう)

*私は個人的事情でいつも稽古場に夕方までしか居られないので、冒頭のシーンから順番に稽古すると大抵後半のシーンに入る前に帰らなければいけない。この日はシーンごとに切りながらとはいえ、久しぶりに後半のシーンも観られたのでうれしかった。
 写真はその後半のシーン。久々に観たら初見のギャグやアクション満載で、大いに楽しませてもらった。左が大澤、右が岩井。後ろにちょっと体が見えているのがQui-Ta。ひどい風邪も、これがUPされた8月半ばにはすっかり治った様子。(江平@管理人)

7月22日

私は今回、文学的薫り漂う静謐な作品を書いたのであった。だのに何故、私は稽古の度に跳んだり跳ねたりしているのだろう?どうしても分からない。
7月22日 筋肉痛に耐えつつ(Qui-Ta)

NEWSに掲載されているあらすじだけ読むとギャグの一つも無いように思える今回の芝居だが、稽古場では、台詞一行につき笑いどころ一回、ドタバタ満載の熱い芝居が出来上がりつつある。
 写真は7/30のもの。左が小島、右が江刺。(江平@管理人)

7月16日

 本日は初めて衣裳さんが、一部役者の衣裳候補やデザイン案を持ってきて下さった。今公演が初参加の衣裳さんなので、今後もどんな色を魅せて下さるか楽しみだ。まだ課題はあるものの、私としては役のイメージが膨らむ上に、服好きな私は単純に、自分が持っていない服を着られることが嬉しい♪
 そっか…夏のバーゲンの季節なんだね。忘れていたよ…。でもねえアナタ、日本の夏を忘れちゃあいけないよ。今日は恒例の国際花火大会だったんたよ。あたしはねえ、一度だって花火大会を忘れたことは無かったね。我々が何故あの稽古場にこだわっているかということを、今一度考え直さねばならない。こだわるって言ったって、何も部屋までこだわる必要なんてないんだ。…観たかったんだよぉ。(大澤)

*この日打ち上げられた花火は、稽古場として利用している施設からも見える。はずだったが、この日使用した部屋は西向きだったので、全く見えなかったのだった。でも花火が見える位置の部屋より広いし、形も使い易い。花火の日程など全く念頭になかった私は、利用を申し込んだ時、たまたまこの部屋が空いていたことを喜びこそすれ、皆を悲しませることになるとは思いもよらなかったのであった。写真は左から岩井、小島、Qui-Ta。(江平@管理人)

7月9日

本日の稽古は先週の通し稽古を受けての作り直しの作業でした。
面白かったのに変えちゃうの〜というシーン続出?で、さて、どうなるのやらという感じです。
私のシーンは、先月、私が大病を患っていたこともあり、あんまり出来上がってもいないため、まだ作り直す段階でもないので、ちょっと頑張らないといけません。セリフもそろそろいれないとなぁ。(江刺)

*大病は時間が掛かったがなんとか無事治ったらしい。皆さんも健康には気を付けて。日頃の自己管理はもちろん、おかしいと思ったらちゃんと医者に行きましょう。写真は左から岩井、Qui-Ta、小島。先週の通し稽古には無かった新技。(江平@管理人)

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